ウィジードッグクラブ

健康な体を作る運動

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犬には運動を!

今回は、半ば当たり前のお話をします。当たり前なのですけど、つい外してしまうことのあるお話です。

犬の健康なカラダ作りには「運動」が欠かせません。ペットショップで小型犬を買う際に「小型犬は散歩が必要ないので飼いやすいですよ〜」と言われた方もいらっしゃるかもしれませんが、やはり小型犬だって犬は犬、適度な運動は必要だと思うのです。

ただ、この運動による健康作り、一筋縄ではいきません。やらせないと健康を保つのはおぼつかなくなりますが、やらせすぎると健康を損なってしまうのです。「どうしろって言うの?!」って感じですよね。

3つの原理

まずは、運動がカラダの健康に与える効果を頭に入れておかなければなりません。「運動の原理」と呼ばれるもので、「こうすればこうなります」あるいは「こうしないとこうなりません」というものです。

【過負荷の原理】:人も犬もカラダに少しだけでも無理をさせないことにはカラダは鍛えられないという原理です。裏を返せば、無理をさせればどこかが鍛えられる、と考えてもいいでしょう。もちろん、無理が過ぎるとカラダを壊してしまいます。

【可逆性の原理】:いくら鍛えても、継続しないと元に戻っちゃうという原理です。裏を返せば、せっかく作った健康なカラダ、それを維持したいのなら運動を続けないと意味ありませんよ、というものです。

【特異性の原理】:それぞれの健康目的に合った運動と言うものがある、という原理です。持久力を高めたい時に、1回挙げたらヘトヘトになるバーベルを毎日挙げてもあまり意味はありません。また、たくましい胸を手に入れたいのに、毎日スクワットをやっても、ほぼムダですよね。運動はそれぞれの運動ごとにカラダへの異なる効果というものがあるのです。

この3原理は、これから述べる「5原則」の根拠となっているものです。

5つの原則

「運動の原則」とは、「こうしましょう」あるいは「こうするのはやめましょう」というものです。上記3つの原理を基本にした、運動を効果的に行うための、いわばルールのようなものですね。

【漸進性の原則】:運動は負荷を掛けないと効果がなく、掛けすぎるとカラダを壊す、と書きましたが、ではどうすればいいのか? というと、少しずつ負荷を強めて行きましょう、ということになるのですね。これが徐々に徐々に、の「漸進性の原則」です。負荷の強さもそうですし、時間と言う負荷もそうです。強さも時間も少しずつ伸ばしていきましょう。

【反復性の原則】:運動は継続しないと元の木阿弥になる、と書きました。そうです。反復させないことには、せっかく作ったカラダは元に戻ってしまうのです。

【全面性の原則】:特異性の原理では、ある種類の運動はある種類の効果しかカラダに与えないとされています。つまり、同じ運動ばかりやっているとバランスの悪いカラダになってしまうんですね。だから、カラダ全体に効果が及ぶようなトレーニングプログラムを組むことが大切なのです。

【個別性の原則】:これも過負荷の原理から導かれる運動の原則です。負荷が強いかどうかはヒトあるいは犬それぞれによって異なりますよね。それぞれの個体に合った負荷を選ぶことが大切だという原則です。

【意識性の原則】:これは、特にヒトの運動で唱えられている原則で、犬のトレーニングではあまり重視されていません。犬に運動させる時に、どこを鍛えようとしているのか意識させるのはむずかしいケースが多いからです(ただ、先日のコラムでは、後肢を鍛える時に犬に後肢を意識させることの大切さが書かれています)。

あくまで、運動の原理原則は、ヒトのトレーニングで見出されたものです。しかし、犬の健康なカラダ作りにも同じことが言えるであろうことは、簡単に推測できますよね。

是非みなさんも、運動の原則に従って安全に愛犬のカラダを作ってやってください。

プロフ

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