ウィジードッグクラブ

健康な体を作る運動

line

上の動画は、ドッグダンスのトリックでよく使われる、バック(後進)という動きです。二足歩行のヒトは、バックをする時、膝関節や股関節の屈伸とカラダ全体の体重移動で後ろに進むことができますよね。

では、犬はどうでしょう? どこの筋肉をどう使って後ろに進むのか、さらにはその運動で強化できる筋肉は何なのか、動画で検証してみました。

後ろ肢の役目

バックする時の後ろ肢は、膝関節や股関節が屈曲しすぎないよう、つまりそのまま座ってしまわないよう、筋肉にブレーキをかけて耐えているように見えます。膝関節の屈曲を制止する主な筋肉は太もも前面の大腿四頭筋中三つの広筋、股関節の屈曲制止は深臀筋ですね。これらの筋肉に力が入ることで関節の屈曲にブレーキがかかり、転倒を防いでいるわけです。

そうなると、筋トレで言うところのエキセントリックトレーニング、筋肉が伸びながらもブレーキとして力を入れるトレーニングが行われていることになります。エキセントリックトレーニングは筋力強化の効果が高いと言われていますので、バックを続けることで大腿四頭筋や臀筋などの伸筋を鍛えることができると思います。

前肢の役目

一方、前肢は、趾先でしっかり地面を捉えて後方への推進力を得ています。この時、後ろ側の筋肉である上腕三頭筋を縮めることで前肢を伸展させていますよね。つまり、上腕三頭筋のコンセントリックトレーニングを行っていることになります。コンセントリックトレーニングは、エキセントリックトレーニングとは対照的に、筋肉を短縮させながら力を入れるトレーニングです。

前肢も後ろ肢も、伸筋が鍛えられるということになりますね。

また、肩関節も伸展・屈曲させていますので、肩周りの筋肉も鍛えられそうです。

犬のバックは、主に前肢や肩周りの筋肉で推進力を得て、後ろ肢は腰砕けにならないように制御の役目をしているだけのようです。上の動画を見てみると、後ろ肢は両肢を使ってホップしています。おそらく、スピードが上がると、ホップした方が、腰砕けにしないために必要となるブレーキの力が低減されて楽になるのでしょう。

上腕三頭筋を鍛えるには、負荷を高めるために上り坂を速くバックさせる運動が、大腿四頭筋・臀筋を鍛えるには、ブレーキによる筋力強化を図るために下り坂をゆっくりバックさせる運動が効果的だと思います。

ただ、いずれにせよ、後ろ肢に問題のある犬は、バックという運動自体を控えたほうがよさそうですね。

プロフ

健康な体を作る運動

ウィジードッグクラブ