ウィジードッグクラブ

犬のしつけと訓練

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Wiz.dog Clubは、昨年「犬と遊ぶ本」という本を上梓しました。タイトルだけ読むと子供向けの本と思われるかもしれませんが、実は、愛犬家の皆様に対する私たちトレーナーの真剣な思いが詰まった本なんです。

犬と遊ぶ

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そもそも「遊び」って何でしょう?

ロープを引っ張りっこしたり、ボールを投げて取ってこさせたり、プロレスのような取っ組み合いをやったり……それらは、確かに誰が見ても「遊び」に見えますよね。でも、私は、愛犬が楽しむことができれば、それを「遊び」といっていいと考えています。ヒトがイヌを楽しませ、イヌが楽しめば、その間には「遊び」が出来上がっている、そう考えていいと思うのです。

私たちが力を入れている「ドッグダンス」も、ヒトとイヌが一緒に楽しめるすばらしい「遊び」だと考えています。

「遊び」をしつけに利用する

遊びは、イヌとのコミュニケーションを円滑にし、イヌの集中力を高め、イヌの運動エネルギーを発散させることにもなります。同時に、飼い主も愛犬の表情などを自然と観察するようになりますので、飼い主はより愛犬を知ることができるようになります。そうなると、さわり方やさわる時の強弱でイヌの喜び度合いが変わることもわかってきますし、飼い主の表情や声のかけ方そのものも大きく変わってきます。結果、自分のことを分かってくれていることを実感したイヌたちは、飼い主のことがどんどん好きになってくるんです。その時、ヒトとイヌの間には「ポジティブループ」が完成することになります。それが、私たちが「イヌとの遊び」を「イヌを楽しませること」と同じものと考える理由です。

ただ、いつまでもいつまでも遊び続けると、どこかで飽きがきますよね。ループも緩んできます。ヒトもイヌもそうです。ですから、集中して遊びに夢中になるためには、ある程度の時間で切り上げることも大切なんです。「いいところで終わる」「ループが張った状態で終わる」ことが大切で、それは、イヌに中途半端に終了させられた不満を与えるのではなく、次への期待を持たせることにつながるのです。

ここで一つお願いがあります。遊びで楽しんでいる最中は、イヌの名前をたくさん聞かせて欲しいのです。イヌは自分の名前を「名前」と認識しているのではなく、「音の羅列」としか認識していません。その音の羅列を「楽しい音の羅列」や「何かしらわくわくする音の羅列」と認識させて欲しいのです。楽しい時間に名前を聞かせることで、名前に対するイヌの反応は格段によくなります。逆に名前を呼んで叱ったりすると、名前は「嫌なことが起こる予感」につながってしまう可能性が高くなります。

イヌとの関係を構築する上で、どんなタイミングでどんな音の羅列を聞かせるか、ってすごく大切だと思います。

イヌの「楽しい」を知る

となると、イヌを楽しませること、楽しいと思うタイミングを知ることが必要になってきます。イヌは楽しんでいる時、いろいろな表現をしてくれます。シッポを振ることで楽しさを表現することはよく知られていますが、それだけではないんですね。何かに夢中になっている時はきょろきょろすることもなく一点を見続けますし、感情が高まると涙が目に浮かび、潤いが出て輝きはじめることもあります。目の動きや潤いを確認することでも楽しんでいる様子をうかがえることがあります。カラダ全体の動かし方でその楽しい気持ちがわかることもあります。よく観察すればわかるようになります。

イヌはこうすれば喜ぶ……などという思い込みは取り去って、それぞれのイヌがどんなことをすればあるいはどんなことをさせれば喜ぶのか、を意識しながら観察することが大切で、そうすれば、ヒトがイヌをココロで把握することができるようになるのです。

イヌの「楽しい」を知ることが、しつけあるいは訓練の大切な大切な入り口となりますので、是非遊ぶ機会をたくさん設けてあげてください。

犬と遊ぶ本

image 私たちは、ヒトとイヌが遊ぶことを、ただ単にその時間をお互いに有意義な時間として過ごすという刹那的な楽しみと捉えているわけではなく、将来にわたって豊かな時間を享受するための「長期的かつ良好な関係づくり」を構築する必要不可欠な手段だと考えています。

「犬と遊ぶ本」。書店で見かけたら是非お手に取ってみてください。私たちの思いは必ずや伝わると思います。

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